沖縄の人手不足問題(3)解決のポイント

こんにちは、築山です。

沖縄の人手不足状況が生み出している様々な問題に関して、最後は、従業員(特に若年層)からの視点と、コンサルティングの現場で行っている解決のポイントについて書いてみます。この投稿から読み始めた方は、以下を読んでからだと一層理解が深まると想います。


大卒者の離職率は50%で、全国平均の1.5倍

「3年で3割」と言われる大卒者の離職率ですが、沖縄では5割に達しています。(注:グラフ数値の2012年は2年目まで、2013年は1年目まで)しかもこれは上昇を続けており全国平均に対し1.5倍も高くなりました。2012年から始まった生産年齢の減少にともなって新卒者の数も減っているので、沖縄企業における若年従業員の不足感も強くなっています。
現在、雇用状況は「売り手市場」であることから、新卒者に「就職しても合わなければ別の仕事へ」というマインドが芽生えてきても不思議ではありません。(コレは新卒者にとっても、職歴のリストだけが長くなり自身に必要なスキルが身に付けられないリスクがありますが…)
新卒者にしろ、転職者にしろ、職場の離職率が高く(=従業員定着率が低く)なれば、労働生産性は下がり企業の利益を圧迫します。

人手不足を解決するポイント

・募集をしても人が来ない
・採用してもすぐに辞めてしまう
・結果、労働生産性が上がらず(採用費と人件費が膨らみ)利益を圧迫

沖縄の、特に中小企業にとって、この問題は切実であると思います。でもこの先、働き手(生産年齢人口)の数が増えることはないでしょう。「今の若者は働くことについて意識が低い」「家族のフォローが手厚すぎる、すぐに親が辞めろと勧める」と嘆いてみても状況は改善しないでしょう。経営も、従業員も、変えるべきところは変えて生産性を上げていくしかありません。

過去に築山がコンサルティングをした沖縄企業では、その方法で実直に改善をし続け、人手不足の中でも労働生産性を1.3倍上げ、取り組み開始からわずが3ヶ月で単月ながらも黒字化を達成。その後も労働生産性と利益は上がり続け、従業員の賃上げも行いました。

・自社の人手不足の状況を構造的に把握すること
・働き手の考えを理解し彼等の不安と不満を解消すること

この2つを軸に改善すれば大したコストをかけずに労働生産性は上げることが出来ます。さらに詳しく知りたい方は以下の有料記事を読んでみてください。構造把握のためのテンプレートと、沖縄企業の従業員200名のアンケート結果を付けています。(カフェのコーヒー1杯分の値段です)

 

築山 大
琉球経営コンサルティング

 

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