「あの頃の自分」に向けた仕事をしよう

こんにちは。築山です。

早いもので、沖縄でフリーランスの経営コンサルタントとして独立して間もなく1年が経ちます。クライアントや、ウチナーンチュをはじめ示唆に富むアドヴァイスをくださる方々や家族のお陰で、創業計画書に記述した1年目の目標を質&量ともに達成することが出来ています。

このブログで何度も書いていますが、築山の提供する顧客価値は、単なる知識や情報を提供するコンテンツ・コンサルティングではなく、クライアントの経営陣や社員と一緒に実行を通じて成果を出すプロセス・コンサルティングです。

日々のコンサルティング業務の中で、特に若手社員だったり、マネージャーからの質問や困りごとに答えている中で、築山が大切にしていることを改めて気付いたのでまとめておきます。

 

「答え」ではなく「答えに辿り着く方法」が大切

プロセス・コンサルティングの現場で語ることは、成功も失敗も含めた自分の経験や事例がほとんどです。しかし一方で、複雑化し常に変化する現在のビジネスにおいて、自分の経験や事例がそのまま答えとして当てはまることが少ないことも十分認識しています(…というか、ある特定の状況や条件下で起こった事例をそのまま当てはめること自体がナンセンスな行為です)。
そもそも、事例や経験というのは「売上・利益が◯%アップした」や「シェア1位になった」という結果(答え)以上に、そこに至る経緯(答えに辿り着く方法)こそが本質的で重要なものです。
なので、築山の仕事は、そこをクライアントが実現可能なレベルまで論理的に噛み砕いたり一緒にやってみて振り返ることの習慣化です。
プロセス・コンサルティングは、クライアントの経営陣や社員と一緒に実行を通じて成果を出すスタイルですから、さまざまな業種の企業でさまざまな立場の方々と話すことで築山自身の経験値も常にアップデートされ、それによって新たな顧客価値を還元するサイクルが出来上がります。

ちなみに、誤解なきよう書いておくと、コンテンツ・コンサルティングが提供する知識や情報は、これらを分かりやすく整理したり可視化し伝えるための手段です。その意味で知識や情報というものはとても重要です。

 

気づけば「あの頃の自分」に向けて仕事をしていた…

仕事をどんどん入れられて自分の仕事時間が確保できない、自分の話が顧客や上司(部下)に上手く伝わらない、会議の時間が長いわりに何も決まらない、最初は盛り上がるけれど時間が経つと尻つぼみになって結果が共有されない…コンサルティングの現場ではいろんな立場の方からいろんな相談を受けます。
自分の経験を参考に、出来るだけ具体的に解法を伝え、その後フォローしますが、そんな時に決まって思い出すのは「自分も同じ悩みを抱えていたなぁ…」ということです。
新入社員時代にこんなレベルのことを上司に聞くと恥ずかしいと一人で悶々としていたこと、管理職になったものの周囲に遠慮して聞けず自分でマネジメントの勉強をする暇もなく結果として部下に迷惑をかけてしまったこと…。
コンサルの現場で築山が話していることには「あの頃の自分」が知りたかったことや、その話を聞けたらもっと上手く出来たであろうことが多くあります。つまり「あの頃の自分」に向けて仕事をしていることに気づきました。下記ブログが予想以上に好評で売れ続けているのは、そういった視点が皆さんのお役に立っているからなのかもしれません。


素人は戦略だけを語り、プロは兵站も語る…

戦略というのは、顧客と市場、競合や自社を見ながらマクロ視点で立案され、戦略を実行するのは現場です。
しかし(経営者の方はよく理解されてると思いますが)現場は「戦略を決めたから動く」わけでも「賃金を上げたから動く」わけでもありません。現場ではいろんなことが起きます。市場は常に変化し、競合はいろんな手を打ち、欠員が出たり社内外で予想外の事態が発生します。
こうした現場で発生する諸問題に対して、正確な状況を適宜把握するためのレポートや、それを見て臨機応変に考えて行動し続ける
現場力を養う勉強会開催などのフォロー、つまり『兵站』が不可欠です。
これまで述べてきた、築山がプロセス・コンサルティングをする上で大切にしている「答えに辿り着く方法」「あの頃の自分に向けた仕事」というのが、まさにこの『兵站』の部分だと思っています。そして、経営コンサルタントの素人は戦略だけを語り、プロは兵站も語るものだと考えています。

経営コンサルタント歴こそ10年を超えますが、クライアントからコンサルフィーをいただくフリーランスのプロである以上「あの頃の自分」に向けた仕事という視点を忘れず、常に知識と経験値を研鑽し続け「俺の若い頃は…を連呼する迷惑なオジサン」だけにはならない!…と誓う独立1年の節目です。

 

築山 大
琉球経営コンサルティング

 

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