自己啓発書の「意識高い系」に疲れてしまった人へ:手元に置いて常に読み返しているビジネス書10冊

こんにちは。築山です。

3月に入り、期末や異動・昇進で変化を迎えたり、転職や退職・起業などで新しい挑戦をする方々も多いと思います。
この時期、ビジネスパーソンの多くが、ビジネス書などを購入して何らかの指針や示唆を得ようとします。実際、ビジネス書の売上指数は今が最大時期ですし、築山の有料ブログの売上も伸びています。



最近では、ビジネス書といっても、その書棚には「自己啓発書」が占めるようになりました。「好かれる努力」をすべきなのか…?「嫌われる勇気」を持つべきなのか?リーダーは本当に「何もしない」「教えない」のが良いのか…?

(注)これらの本を否定する意図はありません。どの本にも「なるほど」的なことが書かれています…


また、これはある書店のビジネス書コーナーの風景です。そもそも、どの年代からが「本当の勝負」なんでしょう? そして、なんで「表紙が全て男性」なのでしょうか?

(注)これは、並べて置いてもらうための出版社の見事な戦略です…。表紙が男性ばかりなのが気にはなりますが


もちろん、ビジネス書(自己啓発書)を購入して読むこと自体を否定するものではありません。むしろ、本を通じて、ビジネスにおける何らかのヒントを得ることや原理原則を知ることは大切ですし、築山もサラリーマン時代は、本棚が壊れるくらい手当たり次第にビジネス書(自己啓発書)を買って読んでいたのですが、経営コンサルタントとして独立するのを機に「手元に置いて常に読み返している本」だけに絞ったら数冊だけしか残りませんでした。

自己啓発書の読み過ぎで「意識高い系」に疲れてしまった人や、ドラマティックな「成功事例本」を読み過ぎて自分の職場とのギャップに戸惑っている人などが増えていると聞きます。クライアント企業様の社員や経営者の方々からも「良いビジネス書を教えてください」とよく聞かれます。今回は「手元に置いて常に読み返しているビジネス書」に絞って10冊を紹介します。言い換えれば「築山のコンサルティング・ネタ帳」です。

 

マーケティング、事業戦略に関する本

 

1. ランチェスターNo.1理論 小さな会社が勝つための3つの結論

築山のコンサルティングは、マーケティングや戦略立案をするときは、必ずこの『ランチェスター理論』に則って行います。自分が経営コンサルタントとして独立して順調にビジネスを行えているのもこの理論を忠実に実行しているからです。「レッドオーシャン / ブルーオーシャン戦略」も、スティーブ・ジョブスやジャック・ウェルチのビジネスも、みんなこの『ランチェスター理論』の実践です。『ランチェスター理論』はビジネスや人生における「神の法則」と言っても過言ではありません。いろんな人がいろんな本を出していますが、築山が直接薫陶を受けた坂上先生によるこの本がいちばん分かりやすくまとまっています。


2. センスは知識からはじまる

抽象的に考えられがちな「センス」というものを『さまざまな知識の蓄積によって物事を最適化する能力』と定義し、ロジカルに分かりやすく説明されています。「センス」とは決して先天的なものではなく、絶え間ない研鑽によって育まれる後天的なものだということが分かります。特に、ブランドマーケティングやプロモーションの仕事に携わっている人には必読の書です。


3. 戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ

ボストン・コンサルティング・グループの日本採用第1号コンサルタントであり、マッキンゼー・アンド・カンパニー出身の大前研一氏と並んで、日本の戦略系コンサルタントの黎明期を代表する三枝匠氏の実体験をベースにした小説形式の本です。築山がコンサル駆け出しの頃、当時の上司に薦められて読みました。
コンサルの使うフレームワークについて語られた本なら沢山ありますが、それを使って「実際にどうやって現場の課題を解決するか?」の部分が生々しく描かれているのがポイントです。考えに考え抜くこと、スピードの重要性、理論だけでなく人の心を掴む重要性など、経営コンサルの指南書として最高の本。1年に1回は読み直しています。


4. 失敗の本質 日本軍の組織論的研究

上述の『戦略プロフェッショナル』が「成功事例」についての本なら、この本は「失敗事例」の研究です。自国と他国に大きな惨禍をもたらした日中&太平洋戦争時の日本軍の作戦立案と実行、失敗要因を分析したこの本は、著名な経営者の多くが推薦する永遠のベストセラーです。
①曖昧もしくは折衷、さらには複数に及ぶ戦略目標の策定、②科学的根拠や自己の客観的評価を軽視した意思決定と損切りが苦手な非合理性、③人的ネットワーク偏重の組織構造と属人的な組織統合、④プロセスや動機を過度に重視して成果より頑張り(犠牲)を評価する、⑤空気や忖度による意思決定を高度な洗練とみる風潮…。
ここに書かれている「失敗の要因」は、あれから70年以上が経過した日本社会や企業の中でも色濃く残っている気がしてなりません。そして、築山は「この本に書かれていることをやらないことが成功への近道」だと強く思うのです。


5. 申し訳ない。御社をつぶしたのは私です。

副題は「コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする」です。いたずらにフレームワークや数字分析を駆使しただけの分厚い資料に高い値段を付け、クライアントに対する洞察力と現場社員に対する共感力の欠けたコンサルティングがどれほど組織を疲弊させるかについて書かれています。築山が、現場に入り込んで成果を出す「プロセス・コンサルティング」にこだわる理由は、この本を読めば理解していただけると思います。


 

(次ページに続きます)

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