自己啓発書の「意識高い系」に疲れてしまった人へ:手元に置いて常に読み返しているビジネス書10冊

マネジメント、働き方に関する本

 

6. エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする

生産性を上げるための答えは、すべてこの本に書かれています。この『エッセンシャル思考』は、仕事だけでなく、日々の生活や人生についても当てはまる普遍的なものだと思います。ノイズ(阻害要因)に惑わされず、トレードオフを意識しながら選択することの大切さ。決して自分を中心に考えて動くという意味合いではなく、限りある時間を自分自身でコントロールするための考え方と行動様式を身に付けるための本です。


7. フロー体験 喜びの現象学

上述の『エッセンシャル思考』と共に、マネジメント職にある人は必読の本です。現代を代表する心理学者の一人であるミハイ・チクセントミハイが定義した「フロー体験」とは「人がポジティヴかつ、自発的に対象に向き合って集中している状態」のことです。優れた記録を出すプロ・スポーツマンや、大きな成功を収めるビジネスマンなどは、ベースにこの「フロー状態」があるとされ、それを生み出すための構成要素が明確に定義しています。平たく言えば「科学的・論理的で実践可能な幸福論」です。
マネジメント職にある人は、この構成要素を理解し、部下が「フロー状態」になるような環境設定や組織運営を行うことが出来れば大きな成果を出せます。築山も、コンサルティングの戦略実行段階では、クライアント企業様の状況を踏まえながらこの環境づくりを心がけています。


8. 仕事に必要なことはすべて映画で学べる

『攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー』などで、鋭い視点で社会や組織を描く名匠:押井守監督が語る「組織論・仕事論」です。彼は、マネジメントに関して「自らの勝利条件を明確にすること」の重要性を説き「勝つために何をするか?」を9本の映画を題材に挙げ、自らの監督経験も交えながら持論を展開しています。
本書に彼の深い言葉があります「単に感動して終わるだけであれば、映画の値打ちなんて大したものじゃありません。感動以上のものが、映画にはある。それが、人生の判断の引き出しを増やしてくれるということです。」(P.81)
ちなみに、数ある映画の名台詞の中で、築山が好きなものの一つは『攻殻機動隊』に出てくるものです「我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ。」そして、築山のマネジメントのお手本であり理想の上司は『機動警察パトレイバー』に登場する「後藤隊長」です。


9. Google流資料作成術

ビジネスパーソンの必須スキルにして、最も労力と時間のかかる仕事の一つである資料作成。伝わる資料を効率よく作成する方法の全てがこの本に詰まっています。本書については、このブログでも別途書いているので、そちらも参考にしてください。


10. ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

世界中で利用されている決済システムPayPalの共同創業者にしてFacebook創業時の外部投資家としても有名なピーター・ティール氏のスタンフォード大での講義を書籍化した名著。
PayPal出身者には、後にテスラ・モーターズやスペースXを創業するイーロン・マスク、YouTubeを創業するスティーヴ・チェンとチャド・ハーリー、Yelpを創業したジェレミー・ストップルマンなど錚々たるメンバーがおり、その中心にいたティール氏はシリコンバレーで最も影響力のある一人です。
タイトルの通り、過去の成果のコピー「1→n」が行き着く先は競争による消耗と同質化であり、新たな価値創造「0→1」による競争回避と利潤追求こそがイノベーションの源泉となると説いています。日常の仕事からはかけ離れている内容だと思うかも知れませんが、広い視野と高い視座を持つことの重要と示唆に富む内容が記されています。次の一文だけでもこの本を読む価値はあると思います。
『未来とは、まだ訪れていない全ての瞬間だ。でも未来がなぜ特別で大切なのかといえば、それが「まだ訪れていない」からではなく、その時に「世界が今と違う姿になっている」からだ。(中略)未来は今と違う、だけど未来は今の世界がもとになっている。だから大切なのは異なる視点で今を見ることだ』


 

こうして、常に読み返しているビジネス書10冊を振り返ってみると、①普遍的な原理原則を科学的に分かりやすく説明したもの、②それらを習慣化して効率的に仕事をする方法、③付加価値を上げるヒント、という三つに分けられますね。年度末〜新年度を迎える皆さんの参考になれば幸いです。

 

築山 大
琉球経営コンサルティング

 

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