沖縄は本当に「避暑地」なのか?

こんにちは。築山です。

内地の猛暑が続いている中、少し前にこんなツイートが話題になりました。

©なんJ迷信bot

沖縄の気候や、夏が過ごしやすいことについては、築山も沖縄に移住して身をもって理解したことが多く、以前からずっと仕事や旅行で来沖する知人に話していました。良い機会なのでまとめておこうと思います。ちなみに、現在の沖縄は今月3つ目の台風の真っ只中です(笑)

 

沖縄は以前からずっと「避暑地」だった

確かに、那覇の平均気温は冬でも15℃を下回ることがなく、7月の気温も東京より4℃ほど高くなっています。しかし、沖縄は35℃以上の猛暑日になることは殆どなく、湿度と風速を加味して計算する『体感温度』で比べてみると、実は那覇は東京より1℃ほど低いんですねつまり、東京と比べると沖縄はずっと以前から「避暑地」だったんですね

その一番の要因は、年中吹く海風の影響で平均風速は東京の2倍近くあります。一般的に「風速1mにつき体感温度は▲1℃」と言われており、これが平均気温が高くても湿度が高くても体感温度が低い理由です。


 

そして、冬の沖縄は意外と寒い…

逆に、冬は気温の割に体感温度はかなり下がります。加えて、沖縄には断熱材を入れていない建物や家屋も多く、暖房機能のない空調の公共施設なども結構あります。1月や2月にプロ野球やサッカーのキャンプ見学に来沖された観光客の多くが「思ったより寒かった…」と連呼しながら風邪をひいて帰っていく光景を何度も見ています。皆さん気をつけてください。

 

沖縄はハワイではない…

あと、たまに言われて困惑するのが「ハワイみたいな気候だと思っていた」です。大きなくくりで言えば沖縄もハワイも亜熱帯気候(厳密に言うとハワイにはもっと沢山の気候帯がありますが)で強い風の吹く島ですが、北に広大なユーラシア大陸のある沖縄と、広い太平洋のど真ん中に位置するハワイとでは雲や雨の降りかたが全く異なります。ハワイの年間降水量は沖縄の3分の1以下で、年間を通じて気温の差も小さく冬は沖縄よりずっと暖かい文字どおり「常夏の島」です。
そして、
沖縄はハワイと違ってスカッと晴れた日が少ないのも特徴です。日照時間は短く全国35位、快晴日にいたっては東北や北陸地方よりも少なく全国最下位です。やはり沖縄はあくまで「東南アジアの南国」です。

 

築山 大
琉球経営コンサルティング

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