儲かっている会社が全て良い会社とは限らないが、良い会社は少なくとも儲かっている

こんにちは。築山です。

弊社には、数年に渡ってコンサルティングを続けている沖縄企業が半数以上あります。仕事の質や成果にはこだわってきましたが、半年から1年程度の短期契約の多いこの業界において、何度も契約更新をいただき、長期間一緒に仕事を続けられるのはありがたいことです。

こうした沖縄企業が、コロナ禍の苦しい時期を乗り越えて、軒並み過去最高売上を記録していることはコンサル冥利に尽きます。

企業規模も業界も異なるにも関わらず、これらの企業には共通する項目があることに気付きました。今回は、それらについて書いてみようと思います。

◯ 市場シェアNo.1である
◯ 人やシステムに投資している

◯ 新規事業に挑戦している

 

市場シェアNo.1である

まず、いずれの企業も、それぞれの市場でシェアNo.1であることが大きな特徴です。単なる1位ではなく、2位の売上を1.5倍以上引き離しての1位です。数字にすると30%の企業もあれば、50%以上を占める企業もあります。一般的にシェア26.1%以上になると、他社との競争から一歩抜け出して市場に影響力を持ちます。

 

人やシステムに投資している

シェア26.1%以上を獲得して市場でNo.1になると、会社は他社との競争状態から一歩抜け出せるので、リソースの多くを他社との競争ではなく自社のために使うことが出来るようになります。そこで得た利益を、溜め込むか?投資をするか?で会社の成長は大きく変わって来ます。

当然ですが、いずれの企業も人やシステムに投資を続けています。これは、沖縄で何らかの人材育成を行なっている企業は全体のたった15%、DXの指標となる無形固定資産(ソフトウェア)の設備投資率は全国36位(47位中)に沈んでいることを考えると、弊社のクライアント企業は沖縄では貴重な存在です。

 

新規事業に挑戦している

市場シェアNo.1を獲得し他社との競争状態から抜け出し、自社のリソースを人やシステム投資にした結果、いずれの企業も新規事業を立ち上げて新たな収益の柱にしようとしているのは、単なる偶然ではなく成長企業の法則なのだと思います。

弊社は、これら企業の「人への投資(教育)」と「新規事業立ち上げ」に対してコンサルティングしていますが、この二つをリンクさせています。つまり、知識や技術を学んだ人材が、それらを使って新規事業の立ち上げを実践することで、彼等の成長を加速させているのです。

これは後で分かったことなのですが、昨今の人手不足の状況下にあって、新卒や転職市場で人気の企業は、不確定な時代を行き抜くための「成長機会を与えてくれる会社」なのだそうです。確かに、弊社がコンサルティングするこれらの会社は、人手不足とは無縁ですし、就職人気ランキング上位の企業さえあります。

 

良い会社は少なくとも儲かっている

こうして見ると、コロナ禍の苦しい時期を乗り越えて、過去最高売上を記録している会社の共通項は「儲かっている」ということになります。そして、コロナ禍の厳しい状況下にあっても、その儲けをさらに増やすための仕組みをコツコツと作ってきた会社であることが分かります。

世界100カ国で企業従業員の意識調査を行い『働きがいのある会社』を認定・ランキングしているGlobal Place To Work® の定義の中には、「価値観」「リーダーシップ」「イノベーション」「人の潜在能力の最大化」といった(ある意味でありがちな)項目に加えて、ちゃんと「財務的成長」も含まれています。儲かっている会社が全て良い会社とは限りませんが、良い会社は少なくとも儲かっているのです。

 

築山 大
琉球経営コンサルティング

 

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