こんにちは。築山です。
新規企業様へのインバウンドマーケティングのコンサルが始まり1ヶ月が経過しようとしています。沖縄のインバウンド消費については、今回のコンサルをお受けする前から分析を行っていましたが、社長をはじめスタッフの方々とのセッションを通じて、沖縄のインバウンド消費を上げる具体的な方法を考えるだけでなく、沖縄以外の地方都市との比較など、毎回新しい発見があり楽しく仕事をさせて頂いてます。
沖縄のインバウンド消費に起こりつつある危機
為替レートのボーナスによって増加を続ける観光客数の裏側で進行する消費金額の減少と、その先に予想される観光収入減少のリスク。それを解決するためには、過度の客数偏重から脱却し滞在日数と消費金額を重視する対策にシフトすることの重要性は、これまでのブログにも書いた通りです。
実際、外国人観光客数の増加率も去年の5月以降は完全に鈍化しています。そして、昨年の秋頃から築山が懸念していた、米中貿易摩擦による中国の人民元や企業の株価暴落によるマイナス影響が追い打ちをかけています。
去年12月の外国人観光客数の前年比は97%となり、2018年中3度目の前年割れを起こしました。内訳を見ると全体の約3割を占める中国人の前年比が90%、滞在日数や消費金額がダントツに高い香港人の前年が83%となっています。
滞在日数の増加に効くアグリツーリズム
外国人観光客の消費動向分析や滞在中の活動、その背景にある社会や価値観を国別に知ることで、彼等のニーズを個別に掴み、滞在日数や消費金額の増加につながる様々な手段を現在企画していますが、築山はその一つとして『アグリツーリズム』に注目しています。
アグリツーリズムとは、農村や農村で過ごす体験型・滞在型の観光で、以前から欧州や米国で人気の観光スタイルです。平均滞在日数は5日で、長い場合は14日くらいにもなります。
スローライフに代表される、モノ消費からコト消費へのシフトやライフスタイル変化の与件、そして固有の自然環境や歴史文化を持ち、成長著しい東アジア諸国からの観光客が全体の8割を占める沖縄という土地が持つアグリツーリズムのポテンシャルと、それに取り組むべき理由を、様々な観光データから論理的に解き明かし、アグリツーリズムの成功に必要なポイントをレポート(有料)にまとめました。
全14ページのボリュームです。観光業や農業関係者の方々はもちろん、地方創生や地域活性化に携わっている方々にも読んでいただきたい内容に仕上がりました。
今回のレポートも含め、沖縄のインバウンドマーケティングについて書いたこれまでのレポートをマガジンにまとめました。ご興味のある方はこちらを読んでいただく方がお得です。
築山 大
琉球経営コンサルティング