好調な沖縄経済で伸びている業種は?

こんにちは。築山です。

ご存知のように沖縄経済が好調です。人口増加に伴う消費の拡大、円安を背景とした海外や県外からの観光客による観光収入増加などが牽引しており、沖縄県の経済成長率は全国の約2倍となっています。

 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は28日、2018年度の沖縄県経済の見通し推計を発表した。県内の観光業が好調を維持することや、企業活動や雇用環境の改善...

沖縄企業の上位50社

この好景気で、企業や各業界はどのように伸びているのか?それを知るために、毎年、東京商工リサーチ沖縄支店が発表している沖縄企業の売上高ランキングを調べてみました。2010年から2016年までの6年間、売上高の上位50社です。数としては、沖縄にある事業所数の1%にも満たないのですが、売上高合計は県民総生産の約4割を占めており、この上位50社を見るだけでも沖縄経済の動向をざっくり把握するには足りるかと思います。
ちなみに、その年によって順位に若干の入れ替わりはあるものの、上位50社の企業はほぼ同じ顔ぶれです。(但し、圧倒的な売上高で2014年まで不動の1位だった南西石油は、石油精製&販売事業から撤退し2016年の売上が10分の1まで縮小したので除外しました、また、銀行などの金融機関と保険業はランキングから除外されています)

・上位10社の合計は全体の約半分で、6年間で133%増加
・中位20社の合計は全体の約三割で、6年間で127%増加
・下位20社の合計は全体の約二割で、6年間で120%増加

このように上位50社は、順位に関係なく総じて増加しており、沖縄の経済が一部の企業だけではなく、底上げ式に好調である様子がうかがえます。

一番好調な業界はどこなのか?……衝撃の事実

次に、この上位50社を大まかに8つの業種に分けて分析してみました。売上高のシェアで見ると以下の順番になります。

1位:小売・スーパ(百貨店、コンビニ含む)
2位:インフラ産業(電力、ガス、GSなど)
3位
:医療・医薬(病院、薬品卸売など)
4位:食品・飲料(食品や飲料の製造、卸売など)
5位:建設・リース(建設、建材製造など)
6位:パチンコ
7位:観光・運輸(ホテル、旅客輸送など)
8位:自動車販売

最初は、好調な沖縄経済を語るときに引き合いに出される観光業や建設業の売上シェアが小さいことに驚きましたが、考えてみれば、この業界を牽引する企業の多くは内地資本の企業です。好調な業界だけに県内企業に副次的・二次的にしかお金が落ちない構造は残念です。
さらに、見方を変えて、この8つの業種の中でもっとも伸びた業界はどこか?やはり、好調な観光業や建設でしょうか?それとも、沖縄で昔から強い小売・スーパーでしょうか?

 

正解は、パチンコ業界なんです…。

 

沖縄県のパチンコ業界は、この6年間でシェアが2.4倍も拡大。伸び率だけで言えば小売業の約2倍の成長率です。他の業種の伸び率と比べてもぶっちぎりの1位。売上シェアも観光業や自動車販売より大きいんです。
もともと、人口あたりのパチンコ店の数が全国で最も少なかった沖縄県は「伸びる余地のある最後の楽園」ということなんでしょうかね?
それにしても、よりによってパチンコ業界とは…。

以上、数字というファクトで明らかになった、沖縄の衝撃の事実でした…。

 

築山 大
琉球経営コンサルティング

 

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